「人本経営」とは
働く自社の職員が何よりも大切で、業績ばかりの経営にとらわれず、社員やその家族の幸せを一番に考えた企業活動が重要であるというものになります。
この言葉を知りましたのは「人本経営 きれいごとを徹底すれば会社は伸びる」(小林秀司さん著)という本に出会ったことがきっかけです。
私は、企業の労使に関わる仕事をしていますが、この本を読んで、非常に胸に突き刺さる「ことば」でもありました。
「働くひとをたいせつにする」
当たり前の言葉ではありますが、私自身、売り上げの低いときや、業績が厳しいときには、なかなかこの考え方はできませんでした。
兎にも角にも、創業から10年ぐらいは、何よりも売上を上げることに気持ちがいき、毎月発生する家賃や社会保険料、そして給与など、これらの支払いを捻出するために仕事をしている日々でした。
そんな中でいつも考えていることがありました。
それは、(この仕事をして20年以上になりますが)、「どうしたら労使は分かり合えるのか」、「お互い不平不満や、愚痴のない関係でいられないのか」、「生活をしていくために売り上げを獲得し、労使ともに幸せになるためにはどうしたらよいのか」という悩みでした。
こんな悩みを持っている私が、この本を読んで気づいたことがあります。
綺麗事に思われるかもしれませんが、「自分だけが幸せになっても、それでは気持ちが満たされず、喜べないのでは・・」というものでした。
格好をつけているわけではないですが、なんかこう、自分の子どもの幸せや家族の幸せを願うことと同じ感覚なのかなとも思っています。
本音を言いますと(正直な気持ちですが)、心はいつも葛藤状態です。
悩んではまた考え、そしてまた悩みながら、決めているような感じです。
「世のため人のため仲間(職員)のために」 僕はこれから仲間や家族と共に歩んでいきたいと思います。